愛され社員で行こう!/藤沢あゆみ

タイトルのイメージや多色刷りの本であることから中年男には似合わない本かも知れないが、多くの気付きをもたらしてくれた本だ。
本書で著されている数々の「愛される社員」になるポイントに従い自分を振り返えった。できていないことばかり。
これから意識して行動していきたい。

そして著者の藤沢氏は愛され行動のネーミングの天才だ。思わず唸ってしまうことが多かった。これを追いかけるだけでも楽しい本だ。

自分に欠けていて、特に印象的だった内容を以下に記す。

半径1メートルで決まる、あなたの愛され度。
自分が近づく時や、相手が自分に近づくとき、相手はどんな表情になるか。
笑顔であれば○。
これを「リモコンの法則」と呼んでいる。自分というリモコンを相手に向けてピッとやると表情が変わる様子から名付けられている。

「おはようございます」と挨拶する以前の、自分の姿が相手の視界に入る半径1メートルで相手がスマイルモードになるのを目指しましょう。それは常に笑顔でいるとかではなくて、日頃の人間関係に気を配るということです。

なるほど...全くできていない...リモコンの法則。意識したい。

次は人間関係の話。
人と人の間にある自動ドアは、ひとつずつゆっくり開ける。
人と人とが出会ったときは、ドアは閉まっているイメージ。一人が話しかけて、一人が聞く態勢になると、お互いの気持ちが自動ドアのように自然に開くということだ。

普通の自動ドアと違うところがあります。普通の自動ドアが、軽すぎるとセンサーが感知せずにドアが開かないのに対して、会話の自動ドアは、逆に重すぎると開きません。
題して「逆自動ドアの法則」。

う〜ん〜、いつも無理矢理こじ開けようという意識があるな。これもできていない...

そして最後は、愛され社員が「愛され上司」を作る!
上司も人の子。責任も重く、時には怒りに満ちた行動や発言をすることもある。そんな時は、

具体的には、こちらから、「おだやかに話す→上司がイライラして返す→イライラの部分は受け取らないで業務に関係のある確認をおだやかに返す」というように話します。
つまり黒を白と白ではさむ。
これを「オセロの法則」と言います。

相手が攻撃的な時は、そのネガティブな部分は受け取らずに、冷静に対応する。
確かに、怒りに怒りを返していては、まさに火に油を何とかだ。これは対上司だけでなくても使えそうなスキルだと思う。

本書は今年から社会人になった若手からベテラン社員まで、必ず参考になることが数多く著されている。
ぜひ一読をお薦めしたい本だ。

「愛され社員」で行こう!

「愛され社員」で行こう!