2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 /岡嶋裕史

コンピューターやシステムに関する本は数多くあるが、本書はそのなかでもSEという職種にフォーカス。 現代社会においてSEと付き合わずにビジネスを構築することは難しい。SEは本来ビジネスパートナーであって、敵ではない。ないはずなのだが、ユーザー側の業…

「1日30秒」でできる新しい自分の作り方/田中ウルヴェ京

1988年のソウルオリンピックでの印象は、日本関係では鈴木大地の背泳での金が印象的であったが、その他では小谷実可子のシンクロが印象に残っていた。五輪全体ではド派手なジョイナーとか薬物で金メダル剥奪のベン・ジョンソンが印象に残っている。 本書のこ…

ローカル線ガールズ/嶋田郁美

久々に心温まる本を読んだ。 「ローカル線ガールズ」、著者は嶋田郁美。ローカル線とは福井県を走る「えちぜん鉄道」のことをここでは指す。通称「えち鉄」。全長60kmに満たないローカル線で、路線は日本海側の三国港、山間部・勝山への2本のみ。ほとんどが一両編成…

東京マラソン/遠藤雅彦

4/26号の週刊ダイヤモンドにも掲載(P13)されているが、皇居の周囲を走るランナーが急増しているとのこと。 そのきっかけは「東京マラソン」だ。 東京マラソンは2007年2月に初めて開催され、約3万人のランナーが走り、完走率は96.6%、目立ったトラブルもなと…

そうか、もう君はいないのか /城山三郎

2007年3月に亡くなった城山三郎氏が生前に書いた亡き妻「容子」さんとの物語。 城山氏が10代の時の偶然な出会いから、2000年の妻の死までを描く。 二人の出会いは、城山氏が学生時代の昭和26年の名古屋。夏休みで東京から帰省していた城山氏がその日にいった…

ワーキングプア 日本を蝕む病/NHKスペシャル「ワーキングプア」取材

「ワーキングプア」。働いても働いても豊かになれず、生活保護水準以下の生活を強いられている人たちが大量に生まれている。 それはなぜか。NHKの取材で生々しい実態が浮き彫りになっていく。 本書は、かつてNHKで放送された「ワーキングプア」に関するドキ…

日本は没落する/榊原 英資

日本は没落する/榊原 英資 バブル崩壊から立ち直り、世間的には景気回復と言われているが、楽観的になっている日本人に対して警笛をならす。タイトルも過激だ。 日本は高い技術力を誇り、世界経済を牽引してきた。しかしながら最近は同じアジアの韓国、中国…

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」/茂木健一郎

著者の茂木健一郎氏は、1962年生まれ。埼玉県春日部市の中学を卒業後、東京学芸大学付属高校を経て東大へ進学。現在は脳学者としてテレビや出版でも大活躍をしている。学芸大付属高校といえば懐かしい思いでがある。もちろんボンクラの私には進学といった点…

ルポ貧困大国アメリカ/堤未果

かつて多くの日本人にとってアメリカ人の生活は憧れであった。庭付きの一戸建ての家。明るい家族と利口そうな犬。庭は芝がきれいに整い、プールもある。そんな光景をテレビで見ていた。 しかし今のアメリカは、そんな光景は一部の高所得層に限られ、中間層が…

あえて紹介するまでもないが、歌手としての実力もさることながら、ドラマ、バラエティ番組等でマルチな才能を発揮している和田アキ子氏の著作。最近の親や上司、先輩、教師といった人々が叱れなくなったことを嘆き、成人式で暴れる輩、地べたにしゃがみ込ん…

著者の吉越浩一郎氏は、1992年にトリンプインターナショナルの社長に就任し、2006年に退任。副社長時代を含め19年連続で増収増益に導いた。在任中は「がんばるタイム(12:30〜14:30までは電話、会話禁止)」「ノー残業」「早朝会議」の施策等で強力なリーダ…

今、リーダーに求められる資質とは?/鎌田英治

MBAを1科目から学べる社会人向けビジネススクールで有名な「グロービス」のセミナーに参加した。 セミナーは、グロービスグループであるグロービス・オーガニゼーション・ラーニングのプレジデントである鎌田英治氏が講演する、「今、リーダーに求められる資…

野球現場主義/松永怜一

著者の松永怜一氏はロサンゼルスオリンピックの野球で金メダル獲得時の監督をつとめるなど、アマチュア野球の功労者として、2007年に野球殿堂入りした。 松永氏は1931年に生まれ、福岡の八幡高校から法政大学に進学し、神宮球場でプレー。卒業後は付属高校で…

資源世界大戦が始まった―2015年日本の国家戦略/日高 義樹

資源世界大戦が始まった―2015年日本の国家戦略暴騰を続ける石油と暴落しつづける米ドルによる世界的な混乱からもわかるように、二十世紀の国際社会を動かしてきた石油とドルの時代が終わり、世界の国々は資源をめぐる熾烈な争いを始めているという。これを著…

人生、勝負は40歳から! 清水克彦

40代の会社員といえば、今の会社につとめてもたいした昇進は期待できず、昇給だって望み薄なのに、転職したくても市場がない、どうにも手が打てない人たちが大多数だという。しかし著者である清水克彦氏は、定年までの会社人生はまだまだ長く、あきらめてし…