レバレッジ人脈術 本田直之

レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術

今回は本田氏による「レバレッジ」シリーズの第5弾。

これまでのレバレッジシリーズの各著作の中でも触れられていいたが、今回は人脈についてフォーカスした内容。

人脈づくりこそ最強の投資であり、人脈なしで成功できるのは「天才」だけ、と会社という狭い村でしか生きてこなかった私には耳が痛い。正直、人脈に関しては自分の弱みであることは痛感している。

どうも人づきあいが億劫に感じてしまう性格なのだ。本書によれば、とある社会人向け教育機関の実態調査では、会社と学校以外で積極的に人脈づくりをしている人は、わずか9.2%だけだそうだ。

意識の高い人の集合体での調査でこの少なさだから、一般的にはもっと少ないのだろう。もちろん私はその他大勢の中に埋もれてしまうのだが。

会社依存時代から個人サバイバル時代へ変わった今、未来に生きてくる人脈は、自らが意識してつくっていかないといけないわけだ。

わかってはいるがなかなか動けないのが、私を含めたその他大勢の人たちなのだろう。

本書をきっかけに少しでも意識が変わればと思い、他の方々にもお薦めしたい一冊である。

本書のポイントは以下のとおり。

・人に会うときは、まず「この人に対して自分はどんな貢献ができるか」を考える。

・メンターをもつこと自体はけっして悪いことではありません。しかし、相手に"就任"を依頼するものではないでしょう。

・会いたいと思われる人の条件 魅力的なプロフィール
相手に「この人は何かおもしろそうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要です。

・重要なのは、能力があるかないかを見きわめることではなく、ましてや肩書や年齢とも関係なく、考え方やマインドの高さ、そして相性から判断することだと思います。

・私は年齢やマインドが近ければ、できる限り敬語を使わないようにしています。

・長期的にに人脈を考えている人が、思わず「紹介したくなる人」なのです。

・レバレッジ・ネットワークのメリット
(1)マインドが伝染していく
(2)具体的にイメージができる
(3)情報・ノウハウを共有できる
(4)人のつながりを共有できる
(5)自動的に成長していく


蛇足だが、あまり本や雑誌に姿を見せない本田氏であるが、はっきり見ることはできないが、本書帯に写っている(左から2人目)

レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術