なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか?/パコ・ムーロ (
なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか? (なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?)
- 作者: パコ・ムーロ,野田恭子
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
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人間は、上手くいっていないことを他人のせいにしたくなる。悪いのは上司、同僚、経営者...はたして本当にそうか?
誰に責任があるかを考える前に、どうしたらいいかを考えるべきではないか、と冒頭で問いかけている。
もっともなことだと思う。責任転嫁にパワーを注ぐよりも解決への具体策を考え実行する方がはるかに得策だと思う。
昔から、肝に銘ずべき知識、教え、真実などを説明するときに、たとえ話がよく用いられる。イソップ物語が良い例だろう。本書もまさにそれだ。
本書は二部構成で、一部は誰もが職場で出くわす場面、人物を扱った8つの物語。第二部は経営者から一般社員まで一人一人がよりよい会社をつくることを心に期し、責任を持ってかかわっていくことを提案している。
さて、題にもなっている「なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか?」をどんな内容のストーリーを想像しているだろうか?
きっと意外な話と感じるのではないだろうか。買い求めて読んでいただきたい一冊だ。
本書のポイントは以下のとおり。
・手短に言えば、私たちは経営について、これまでありとあらゆることを学んできた。だが、率直に言えば、ただ一つ学ばなかったことがある。
組織が機能するために真に不可欠な要素、それは「人間について」である。
・誰かが新しい顧客を得るたびに、どこかのぼんやりした営業マンが顧客を失う。
・人の考えの誤りや欠点を見つけるのは簡単だ。
批判するときは、適切な解決案を示して、もとの案をよりよくしなければならない。
・自分は必要とされている、評価されている、と社員に感じてもらわなくてはいけない。
この会社にいれば公私ともにいいことがある、と思ってもらうことが大事だ。
・プロとしての価値を決めるのは、何を話すかではなく、何をやって見せるかだ。
人を評価するときは、
言っていることより、やっていることを見るほうが確かである。
・よい上司は、部下がよりよい代替案を出せば、必ずその価値を認める。
・(オズの魔法使いで)
感情がないきこりが欲しいのは心
知的に考えられない案山子は脳
困難に立ち向かえないライオンは勇気
これはみんなマネジメントの必須事項じゃないか。
・最高の勇気は、万事うまくいっているときに変化を起こす勇気だ。
・「ただ、○○です・・・・・」と口にするたび、あなたは無意識に、行動したり問題を解決することより、言い訳や問題点に目を向けている。
それはあなたのためにならない。
・決定事項を部下に認めてもらう必要はない。適切に伝えればいだけだ。
・「コミュニケーション」は単に話をすることだけではない。
上司は、自分が伝えたいメッセージを確実に部下に伝え、意図した通りに受け取ってもらう義務がある。
・業績が不振のとき、仕事量が多いときは、仕事の時間を増やすのではなく、質を上げなくてはならない。
・厄介者、騒がしい者の中から最良の協力者が見つかることもある。
力量にふさわしいマネジメントを受ければ、彼らは能力を発揮する。
なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか? (なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?)
- 作者: パコ・ムーロ,野田恭子
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2007/11/02
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