デキる人は皆やっている 一流のリーダー術/森田 英一

デキる人は皆やっている 一流のリーダー術 (アスカビジネス)

デキる人は皆やっている 一流のリーダー術 (アスカビジネス)

リーダーシップに関する本は結構な数を読んでいるが、本書はとてもわかりやすく、事例も交えながら読みやすい構成となっている。

著者の森田氏は、2000年、シェイク社創業し新卒採用に関わるコンサルティングや、企業内研修、大学生向けのキャリア教育に携わっている。

数多くの人事コンサルや研修指導で蓄積されたリーダーシップに関するノウハウを余すところなく著わしている。

人事コンサルを行う中で「日本人は圧倒的にリーダーシップが欠けている」と感じ、もっとわかりやすいリーダーシップに関する本を出したいとの思いからできた本だ。

会社などでの一層のリーダーシップ発揮を図りたいと考えている人にお薦めの本である。

本書のポイントは以下のとおり。

・リーダーシップを発揮しているかどうかは、何で分かるのか?それは、「ふと後ろを見た時に、人が近づいているかどうか」。

・「最も強いものや賢いものが生き残るのではない。最も変化に対応したものが生き残るのである」(ダーウィン

・(360度フィードバックは)「周りの人から見た自分を受け止め、行動変容のきっかけとする」

・大切なのは、自分自身を客観的に見つめなおすことだと思います。自分自身を否定されたと思うのではなく、なぜそういう結果が出るのかを分析し、改善するためにどうするかを考え、行動変容のきっかけとする。

・リーダーシップのスタイル(ダニエル・ゴールマン)
(1)ビジョンリーダーシップ
(2)コーチングリーダーシップ
(3)調整リーダーシップ
(4)仲良しリーダーシップ
(5)実力リーダーシップ
(6)指示命令リーダーシップ

・大事なのは、自分のリーダーシップスタイルの強みと弱みを客観的に認識しておくということです。

・セルフリーダーシップを持った人とは、PDCAサイクルの前に、自分自身のゴール=Gを設定し、G−PDCAサイクルを回せる人です。
(G=自ら主体的にゴール<目的・目標>を設定する)

・リーダーの役割の一つとして部下の育成がありますが、自らを成長できない人は、人を成長させることができるはずはありません。リーダーシップとは人間成長と深くかかわっています。その意味でもリーダーシップと学習は、切っても切れない関係にあるのです。

・自律成長プロデューサーにとっては、結果も大事ですが、プロセスを重視することが大事です。結果はその時の成果にすぎませんが、プロセスは継続するからです。

・ビジョンリーダーシップは、その人の人間力が試されるという側面があります。そういった意味においても、リーダーシップを学ぶということは奥が深く、自分自身を磨くことだと言えると思うのです。

・そしてリーダーシップを追及することは、自分自身を取り戻すこと。そして、その結果として、自運自信を取り巻く人々に対する影響力を広げていくことですから、自分の人生を豊かにしていくことに他なりません。

デキる人は皆やっている 一流のリーダー術 (アスカビジネス)

デキる人は皆やっている 一流のリーダー術 (アスカビジネス)