内藤忍の資産設計手帳のすすめ

内藤忍の資産設計手帳のすすめ

内藤忍の資産設計手帳のすすめ

著者の内藤忍氏は、1999年にマネックス証券に入社し、現在は関連会社であるマネックス・ユニバーシティーの代表であり、数多くの資産設計セミナーの講師をつとめ、個人投資家の情報提供とアドバイスを続けている。

実は昨年に内藤氏のセミナーを受講したことがり、本書でも著されている分散投資について初めて触れることができ、とても参考になった記憶がある。

そんな内藤氏が書いた本であるから発売当初に求めたのだが、率直な感想は、題名にもある資産設計の部分と手帳の使い方的な部分が重なり、混ざっているので、焦点がぼやけてしまっている感じがした。

内容の一つ一つはとても大切で貴重なものであるが、ちょっとバラバラ感があるのが残念であった。それさえ気にならなければ、参考になる箇所も多い。

□本書のチェックポイント□

・お金を殖やす「仕組み」の3条件
(1)手間がかからないこと
(2)一覧できること
(3)精神的に辛くないこと

・文房具にこだわり、時間やお金をかけるのには理由があります。一番の理由は毎日楽しく使えるからです。

・運用方法を決める上で投資のタイミングや銘柄選択よりも重視すべきなのは資産をどのように配分するかという「アセットアロケーション(資産配分)」です。

・資産運用でまず最初にやるべきことは市場にお金を置いたままにしておくことです。つまり市場全体が経済成長と共に成長していく時に自分の資産もそれに沿って成長させようとする戦略なのです。

・ビジョンを単なる言葉で終わらせるのではなく、実現に近づけるためには細部まで具体的な目標に落とし込んでいくことです。

・本を買うコストよりも読まないことによる損失を考えること。

内藤忍の資産設計手帳のすすめ

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