人生、勝負は40歳から! 清水克彦

40代の会社員といえば、今の会社につとめてもたいした昇進は期待できず、昇給だって望み薄なのに、転職したくても市場がない、どうにも手が打てない人たちが大多数だという。

しかし著者である清水克彦氏は、定年までの会社人生はまだまだ長く、あきらめてしまうには早いと警笛を鳴らす。

ほんの少し、これまでの自分を見直してみるだけで、その後の人生は飛躍的に良くなるはずだとし、本書では「人生は40歳から、勝負は40代だ!」とテーマに、素敵な方向性を示してくれる。

悩める40代は多いと思う。逆に悩むことが、他の凡人より抜きんでていると気持ちを切り替えることでその後の人生が変わるに違いない。

そんな気づきが得られるお薦めの一冊だ。

□本書のチェックポイント□

・仕事、副業、家事、育児・・・・・何をするにしても七割程度できればOKで、できなかった部分を責めるのではなく、七割もできた自分を誉めてあげて、また頑張ればいいのだ。

・速さは時として運をも呼び込む、「運勢」という文字には、「運」の後に「勢い」という字が付くが、速さは勢いであり、運を呼ぶ源でもあるのだ。

・失敗した場合は、(すべては自分の責任だ)と考えることから始めてみよう。失敗したのには必ず原因がある、それらを他人のせいにしていては、原因が分からなくなる。全部自分のせいにしたほうが(あそこがいけなかったんだな)と原因を見つけやすい。

・会社であれ学校であれ、集団の中にいれば、周囲の目や反応はどうしても気になるところだが、気にしすぎると際限がなくなるので、自信を持って(周りがどう思っているかは一切気にしない)くらいに思っていてほうがいい。

・理性を失わず、どんな出来事に対してもストレートにすぐ感情を爆発させたりしないで、微笑みを浮かべながら、心の中で静かに何かを練っている感じが醸し出さるようになれば、あたなたきっと周りから「器の大きい人」「頼れる人」と評価されるに違いない。

人生、勝負は40歳から! [ソフトバンク新書]

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